『もの』の価値

時間がないので1Fの手近に置いてあったものだけをかき集めました。 会員さんやソウルメイトにいただいた記念品やお祝いの品。
ごく一部です。 会員さんならご存知の2F倉庫には、まだまだ大量に詰め込まれています。

少しアップでもう一枚。

そして事務所に飾ってあったこちら。

何よりも嬉しかった、お手紙や感謝状。 これも全部ではありませんが、近くにあった一箱分だけ広げて。

ここに並ぶのは、宝の山です。これだけあれば、私はこの先も10年、また何百人でも体操技術を教えられたでしょう。
ただ、居場所を失ったこの子たちはその命を失います。 ゴミ。 無価値です。 それは私も同じ。
例えどんなに価値のあるものでも、それが周知されなければ。またはその価値を見出したり、価値をつけるものが存在しなければ、それは無価値と等しいのです。
私は最初からこの仕事は利益は二の次とし、自分が一番大切にしていたいものを前面に打ち出して始めました。
だからどんな高価な物をいただくより、気持ちのこもったお手紙をいただくことが嬉しかった。 笑顔で挨拶や会話が交わせることが嬉しかったのです。
素敵なものをいただくのは勿論嬉しいですし、物にも想いを乗せる事は出来ますが、飾ったり、使用したりといった『用途』が同時に存在するので、少しぼやけてしまうといいますか、若干、一つ壁越しであるかのような何かを感じます。 一方、手紙は基本的に飾ったり使用したりしません。 そこにあるのは、書いた人の気持ちのみなので、ダイレクトに私の心に突き刺さるのです。
気持ちをいただけることの喜びは、何物にも代え難い。
勿論ビジネスですから、お金は大事です。 それが無ければ運営していけませんからね。
私は12年間、この教室が良い時も悪い時も、役員報酬を取らずにやってきました。 会計上は『未払い報酬』として計上されていますが。
売り上げは全て運営費に充て、私個人としては一銭も受け取らず12年仕事をしてきました。
本当の家族以外の人と、本気でハートで向き合えるような仕事がしたくて、それならこれしかない!と思って始めました。
個人的には、気持ちだけで会員さんの前に立ち続けられてこそ、自身の掲げた指針は達成できると信じていました。
プロを名乗る限り、その技術は他を圧倒していなければなりません。 いただく報酬以上のものを当たり前に提供できてこそ、真のプロフェッショナルなのです。
そしてプロフェッショナルは、相応の報酬を取らなくてはなりません。 技術の安売りは、自身の携わる業種をチープなものとし、同業者の価値をも下げ、自分が携わった世界のもつ文化や歴史さえも冒涜することになりかねません。
習い事としては¥16,000という決して安くはない月謝を設定したのも、教室としてはプロがやっている体でなくてはならなかったから。 私個人には入ってこなくても、教室として『成立』していることと、私個人が私なりの考え方とやり方で『プロでいる事』が大切だったのです。
そういう意味では、12年間、気持ちだけで会員さんの前に最後まで『本気で』立つことができて、非常に満足しています。 自分らしくやったなぁと。
私は結婚しておりませんので子供がいません。 そんなに器用でもないので、自分の夢を本気で追いかける代わりに、一般的な幸せを諦めたような格好です。 だから手作りで少しづつ作ってきたこの教室は、我が子のように愛おしく、大切なものでした。
ここまで書くと、核心をだらだらとまた述べ始める自分を感じますので(笑)、もうこのくらいで終わりたいと思います。

さぁ、りあん会長! 次はどこへ一緒に行きましょうか?

大丈夫。 大好きなことを、信じていたことをこんなに一生懸命出来たんだから。

俺はきっとまた面白い事を考えて、信じることを見つけて始めるさ。







自分で見つけた大好きなもの。 おかえり。
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