前方抱え込み宙返り~第二夜~講師編
本日は助走からの前方抱え込み宙返りを私が跳びます。 一昨日の会員さんの動きと照らして、何かを掴んでいただけたらと思います。
画像の数が多いので、早速見ていきましょう。

助走から踏み切る前の局面です。 鏡側で見て下さい。

踏み切りました。腰より手の位置が後ろにあることをご確認下さい。

蹴りに向けて脚を揃えにいきますが、ここでの膝の高さ、身体自体の浮きは抑えておくことが重要です。 高さをこの局面で出しすぎると、蹴りが上からの踏み下ろし型となり、蹴り返しが効きません。 また、踏み切った後の放物線よりも、蹴りが決まった後の放物線の方を大きく狙わないと、肝心の宙返り自体の浮きが削がれてしまいます。

はいココ!!!!!! 蹴りを決めている足の位置と、腰と肩の位置関係をご確認下さい。 これが前宙における『蹴り返し』の局面ですよ~☆ 完全解説はできませんが、大事です。 また、腰の後ろから振ってきた腕を蹴りと同時に『振り上げ型』で決めることで、宙返り自体の高さが望めます。 更に、伸身でひねりを入れたい!といった場合に、自然に脇を締める要領でひねりの腕の動作が可能となります。 腕を上げたまま走ってきて、『降り下ろし型』で回りにいっている方は、是非今後の発展のため、お試し下さい。 但し、蹴りと引き上げは完全に同時、『ドン』で決めなくてはなりません。
蹴ってから振り上げてもダメ、振り上げてから蹴ってもダメです。 どちらも回転のきっかけが摑めず、ぬる~い回転となってしまいます。

蹴り返しの技術で蹴りを決めると、蹴った直後の脚の状態はこのように床に対して垂直に伸びたように決まります。
ヒントは、『慣性の法則』と、一つ前の画像、『蹴り返し』です。
会員さん編で彼女の同じ局面を褒めたのは、私と同じように脚が真下に伸びる形で蹴りが決まっていたからです。
この足の状態が進行方向に対して前傾(前方への押し出し型)した場合、宙返りは流れます。
少し前の記事、後方抱え込み宙返りでお話ししたように、無駄に距離が出てしまうのは体操的には良くないです。
この蹴りと引き上げの局面で、一瞬ですが正面を見る(下を見ず、頭を立てておく)ことが重要です。 何故なのかは、敢えて伏せておきます。 蹴りの局面で下(床)を見ながら蹴っている方は、試してみて下さい。 何かが変わるはずです。

タックルを取りにいきます。 同時に首も入れにいきますよ。

タックルしました。 私は身体に感覚がすり込まれているため、焦点を合わせているわけではありませんが、目線が捉えている先は膝です。 回転中に自分がタックルで取っている膝を見られない方は、首の力が自分のかけている遠心力に負けています。 ※注意※回転後に足で着地がとれない(腰落ちや尻もち等になる)方は、膝を閉じてそれを見にいってはいけません。 膝を開いてタックルし、おへそ辺りを見にいく事で、首の入れを学んで下さい。 立てないうちから膝を閉じたままそれを見に行くと足の裏が床に入った際ストッパーとなり、上半身の回転力は止めようが無くて自分の膝で顔面を強打します。


ここで目は床を捉えにいこうとしますが、閉じている膝が邪魔でなかなか床が見えてきません。 前方系の着地を止めるのが難しいのは、後方系に比べ、床の確認できる時期が若干遅れるところにあります。 ですので、足元の床では無く、正面に近い顔の角度で、遠い位置の床を目線で捉えにいきます。

タックルをほどき、着地をとりにいきます。

着地しました。 止めます。

絶対に止めます。

何としても止めます。

止まりましたのでポーズに向かいます。 講師としてのケジメです。





演技完了。
画像が多くなり、すみません(^^ゞ
本日はここまで。 今日もご覧いただき、ありがとうございました☆

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画像の数が多いので、早速見ていきましょう。

助走から踏み切る前の局面です。 鏡側で見て下さい。

踏み切りました。腰より手の位置が後ろにあることをご確認下さい。

蹴りに向けて脚を揃えにいきますが、ここでの膝の高さ、身体自体の浮きは抑えておくことが重要です。 高さをこの局面で出しすぎると、蹴りが上からの踏み下ろし型となり、蹴り返しが効きません。 また、踏み切った後の放物線よりも、蹴りが決まった後の放物線の方を大きく狙わないと、肝心の宙返り自体の浮きが削がれてしまいます。

はいココ!!!!!! 蹴りを決めている足の位置と、腰と肩の位置関係をご確認下さい。 これが前宙における『蹴り返し』の局面ですよ~☆ 完全解説はできませんが、大事です。 また、腰の後ろから振ってきた腕を蹴りと同時に『振り上げ型』で決めることで、宙返り自体の高さが望めます。 更に、伸身でひねりを入れたい!といった場合に、自然に脇を締める要領でひねりの腕の動作が可能となります。 腕を上げたまま走ってきて、『降り下ろし型』で回りにいっている方は、是非今後の発展のため、お試し下さい。 但し、蹴りと引き上げは完全に同時、『ドン』で決めなくてはなりません。
蹴ってから振り上げてもダメ、振り上げてから蹴ってもダメです。 どちらも回転のきっかけが摑めず、ぬる~い回転となってしまいます。

蹴り返しの技術で蹴りを決めると、蹴った直後の脚の状態はこのように床に対して垂直に伸びたように決まります。
ヒントは、『慣性の法則』と、一つ前の画像、『蹴り返し』です。
会員さん編で彼女の同じ局面を褒めたのは、私と同じように脚が真下に伸びる形で蹴りが決まっていたからです。
この足の状態が進行方向に対して前傾(前方への押し出し型)した場合、宙返りは流れます。
少し前の記事、後方抱え込み宙返りでお話ししたように、無駄に距離が出てしまうのは体操的には良くないです。
この蹴りと引き上げの局面で、一瞬ですが正面を見る(下を見ず、頭を立てておく)ことが重要です。 何故なのかは、敢えて伏せておきます。 蹴りの局面で下(床)を見ながら蹴っている方は、試してみて下さい。 何かが変わるはずです。

タックルを取りにいきます。 同時に首も入れにいきますよ。

タックルしました。 私は身体に感覚がすり込まれているため、焦点を合わせているわけではありませんが、目線が捉えている先は膝です。 回転中に自分がタックルで取っている膝を見られない方は、首の力が自分のかけている遠心力に負けています。 ※注意※回転後に足で着地がとれない(腰落ちや尻もち等になる)方は、膝を閉じてそれを見にいってはいけません。 膝を開いてタックルし、おへそ辺りを見にいく事で、首の入れを学んで下さい。 立てないうちから膝を閉じたままそれを見に行くと足の裏が床に入った際ストッパーとなり、上半身の回転力は止めようが無くて自分の膝で顔面を強打します。


ここで目は床を捉えにいこうとしますが、閉じている膝が邪魔でなかなか床が見えてきません。 前方系の着地を止めるのが難しいのは、後方系に比べ、床の確認できる時期が若干遅れるところにあります。 ですので、足元の床では無く、正面に近い顔の角度で、遠い位置の床を目線で捉えにいきます。

タックルをほどき、着地をとりにいきます。

着地しました。 止めます。

絶対に止めます。

何としても止めます。

止まりましたのでポーズに向かいます。 講師としてのケジメです。





演技完了。
画像が多くなり、すみません(^^ゞ
本日はここまで。 今日もご覧いただき、ありがとうございました☆
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